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映画

セルピコ

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シドニー・ルメット監督でアル・パチーノとくれば名作、「狼たちの午後」が浮かぶ。果たしてセルピコはどうだろうと思いつつ鑑賞したのですが、70年代の映画は人生訓を考えさせられる作品が多い。

正義と大義を何より優先する警官セルピコ。仲間ばかりか恋人にまでヒステリックな言動で自分の考えを押し付ける。賄賂を受け取る自分の姿が許せないのか、同僚警官があたり前のように賄賂を受け取る姿が許せないのかが分からないが、組織のなかで正義と大義を貫き通す代償の大きさが計り知れない事をこの映画は教えてくれる。

フォローだけはあるが、結局助ける事をしない(出来ない)上層部に失望、特に警察長官が腐りきっていて振る舞い全てが本当に腹立たしい。やるせない大義のために闘って苦しむセルピコを理解しようと努力するが受け止める事が出来ず、セルピコの元を去る恋人こそが正しい生き方なのかもしれない。

国外での生活と障害を抱えて暮らす事になったセルピコの姿が切ないラストでした。

koolhand
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