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音楽

井上陽水 『氷の世界』(1973年12月1日発売)


厳密にいうと『GOLDEN BEST』で、「氷の世界」と「心もよう」は聴いていたが、当時「氷の世界」のインパクトが強すぎて、「心もよう」は記憶にそれほど残ってなかった。

今聴くと、「心もよう」も負けないくらいのインパクトがある。

針を落としレコードから聴こえてきたのは…
僕の思っていた井上陽水ではなかった。
所々はフォークなのだけれど、僕の中ではジャンル分けができない。
後日Webを検索していたら、《「井上陽水はプログレだった?」アルバム「氷の世界」に漂うキング・クリムゾン感》。
それを読むと、そうかも知れないと納得してしまった。
約50年前に作られたものとは信じられない。
今でもメロディも歌詞も色褪せてないし、どちらかというと斬新。
だからこそ、日本初のミリオン・アルバムになったのだろう。

青春時代に『氷の世界』を聴いていたら、僕はどう感じたのか気になる。
いい音楽(映画)は、何時までも永遠と思っているので、多少の違いはあれど、やはり今と同じだきっと

Side A
1.あかずの踏切り
いきなり「夢の途中」の様なポップなイントロ。
歌詞の着眼点が面白い。

2.はじまり
「あかずの踏切り」の流れを引継ぎポップな曲。

3.帰れない二人
「はじまり」と繋がっていて、今までとは一転してしっとりとしたバラード。
そして、間奏はThe Beatlesを思わせる。

4.チエちゃん
チエちゃんって誰?何処に行ったの?海外?
美しいコーラスワークは絶品!

5.氷の世界
壮大なアレンジで、歌詞はサイケ感が満載。
バナナ売りは聞いたことがあるけど、リンゴ売りは聞いたことがないなぁ。

6.白い一日
ようやく(?)、フォークソング。w
おそらく、心の不安を唄っているのだろう。

7.自己嫌悪
今だったら、一番の歌詞は、アウトだろう。
ただ寂しさが、ひしひしを伝わってくる曲。

Side B
1.心もよう(シングル)
後の陽水の曲に出てきそうなイントロ。
時の流れを上手く表現しているし、彼女の心の中も表現している。

2.待ちぼうけ
ここでまたポップな曲調。
彼は一日家に居て、ただひたすら彼女の帰りを待っている。
あとは、The Beatlesの様なエフェクト。

3.桜三月散歩道
これもまた、後の陽水の曲に使われていそうなアレンジ。
朗読が途中に入る。

4.Fun
思い出せないけど、何処かで聞いた事があるメロディ。
今までの歌詞とは違って、規律があるように思える。
日記のくだりはとても面白い。

5.小春おばさん
陽水はああ見えても、優しい人なんだと感じた。
特に身内は大事にしていると。

6.おやすみ
子守唄のような優しいメロディ。
すべてが終わったのは、誰かとの別れ?
それとも人生の終わり?

以上で、アルバムは終わる。
明確なコンセプトは僕には分からないけど、筋の通った素晴らしいアルバムだと思う。

次に、つづく。

「断絶」(1972年5月1日)へ。


ROSE

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コメント

コメントがありません。

  • ROSE
  • URL
home in my shoesさん、返事が遅くなり申し訳ありません。

入院する前に、井上陽水のLP(CDではありません)に嵌ってしまいます。
初期の4枚はよく聴きました。
5、6枚は殆ど聴いてません。

洋楽中心なので、邦楽の詳しい事わかりません。
ごめんなさい。

陽水関係は、もう一枚あげようと思ってます。

  • home in my shoes
  • URL
タイトルなし

帰れない二人、大名曲ですね(*´ω`*)。忌野清志郎、って子供の頃にはどう読んでいいのかわかりませんでした。二人で歌っている動画もよくあがっていますが、陽水さんが歌うと陽水さんの曲、清志郎が歌うと清志郎の曲になるのが面白いです。

高中正義のソロ、素晴らしい!

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